ウマノイシが歩いているよ。足音は鳴らさずに歩いてくるよ
クリックトンが歩いてくるよ クリックトンと足を鳴らして歩いてくるよ
メイハベットが歩いてくるよ メイハベットと足を鳴らして歩いてくるよ
クリックトンはウマノイシに言ったよ
「やあやあどこのどいつだね どうでもいいね きのこをいらんかね」
メイハベットはウマノイシに言ったよ
「やあやあどこのどいつかな どうでもいいな ジュースをいらんかな」
クリックトンの頭の上にはたくさんきのこを生やしているから
クリックトンはきのこを配るよ
メイハベットの頭の上にはたくさんヤシの実を生やしているから
メイハベットはジュースを配るよ
ウマノイシの爪はするどく尖っていたよ
ウマノイシの牙はするどく尖っていたよ
ウマノイシの眼はするどく光っていたよ
ウマノイシはクリックトンに言ったよ
「やあやあ我はウマノイシ 我にきのこは必要ではない 我は何も食べんのだ」
ウマノイシはメイハベットに言ったよ
「やあやあ我はウマノイシ 我にジュースは必要ではない 我は何も飲まんのだ」
ウマノイシは食べないよ。ウマノイシは飲まないよ。
だからそう言って断ったよ
クリックトンは言ったよ
「やあやああなたはハゲ頭のウマノイシさんね ウマノイシではきのこは必要ないね」
メイハベットは言ったよ
「やあやああなたはハゲ頭のウマノイシさんな ウマノイシではジュースは必要ないな」
そう言ってクリックトンはクリックトン!と足を鳴らしてウマノイシを飛び越えたよ
そう言ってメイハベットはメイハベット!と足を鳴らしてウマノイシを飛び越えたよ
ウマノイシはクリックトン!と大きく鳴った足音とメイハベット!と大きく鳴った足音に驚いたよ
そしてクリックトンとメイハベットは同時に言ったよ
「クリックトンとメイハベットの足音に驚いたウマノイシ!後ろを見たきゃ見てごらん!」
ウマノイシは思わず後ろを振り返ったよ
ウマノイシが振り返った後ろには何も無かったよ
闇も白夜もなかったよ
ウマノイシは思わず大声をあげたよ
大きすぎて聞こえないほどの大声で叫んだよ
その途端、ウマノイシの前も後ろも右も左も上も下も真中も、闇でも白夜でも昼でも朝でも真夜中でも無くなったよ
また、クリックトンとメイハベットが同時に言ったよ
「我等我等はクリックトンとメイハベット!我等我等はクリックトンとメイハベット!」
その声と同時に、クリックトンの頭からはきのこが一本飛び出たよ
その声と同時に、メイハベットの頭からはヤシの実が一つ飛び出たよ
そうしてきのことヤシの実はウマノイシの頭で繁殖したよ
ウマノイシはウマノイシでは無くなったよ
ウマノイシはウマノイシでは無くなって、クイッベントになったんだよ
ウマノイシでなくなったクイッベントはクイッベント!と足音を鳴らしながら歩いていったよ
きのことヤシの実が問題を出したんだよ
ウマノイシと、クリックトン、メイハベットはドチラが強かったか
ただひとつ確かだったんだよ
もうクイッベントの周りに闇も白夜でもないものはなくなって、
ウマノイシのするどく尖った爪とウマノイシのするどく尖った牙だけがつきまとうようになったって
つきまとうようになったって





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