全部と、

でっかいリュックに 何を詰めたっけ
良く覚えてないんだ もしかしたら何も入れなかったかもしれない

手なんか繋がないで走った
繋いだ手が証になるなんて思えなかったから



どこに 向かって 走った?


空を飛んだの?雲に乗ったの?

階段を上ったの?壁を超えたの?

海を行ったの?草原を行ったの?

越えたのはお前と自分だけだったね。


全ての音が煩わしかった。
音が欲しいときはお前が唄ってくれるだけで良かった。

それが 全てを象徴したから。


闇も光も風も空気すらも無かった。必要じゃなかった。
何か欲しいときはお前が唄ってくれるだけで良かった。

それが 全てを形にしたから。


存在も嘘も遊びも薬も何も無かった。必要じゃなかった。
お前が疲れたときは寄りかかってくれればそれで良かった。

お前の唄を代わりに唄えないことは知ってたし

それが 全てを価値のあるものにしたから。


それが 全て に なったから。  だから。


そらをこえた

くも も こえた

うみをとんだ

たぶん きっと ゆめを こえた。


最強でも 最高でもないこともしってる。
完璧でも 完全でもないこともしってる。
ふたりでひとりではないこともしってる。
ひとりでふたりではないこともしってる。
「ささえあっていきていくもの」ではないこともしってる。

たぶん きっと 弱いものであるということを しってるよ。
だけど きっと こえた。



これは 空になれた?

「空になんか なれねえよ。」

なれるわけ ないよ。 なるわけ ない。

だけど

たぶん きっと 空も 「こえた」。


だいじょうぶ

「空」は「空」

お前の唄が枯れるときは きっと 空も枯れる時
お前の唄が枯れるときは きっと 全ても枯れる時


そのあと 見たものは

色ではない 色。

色には無い 色。


枯れても 消えないはずの 色。

たぶん きっと 空も こえた。






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