大嫌いな 自分


25時に アナタと見た紺色の海はきれい過ぎた

その 色に 染まれたら
ゆっくり揺れる波にのまれて海に溶けることができたら
その笑顔をまた眺めることができたのに

唯一 この 真っ白い肌 どうして俺が持ってる?

どんな顔をしていればいい
黒い服でひたすら隠した 全ての色
隠したのは守りたかったから
黒い服でひたすら隠した 全ての色
隠したのは逃げたかったから


どうして どうして生まれてきた
どこに立てばいいの

どうして生きることを許されたの



目の眩まない 柔らかい 光は どこにあるの

眩しくて眩しくて探す視力も持てなくなった



2 5 時 の 魔 法 使 い


何かを願うことを許されない
涙を流すことも許されない
温度を感じることも許されない

色を見ることさえも 許されない

ただひたすら白と黒だけの世界に それだけに染まることを許された


何かを 誰かを 愛しいと思うことも


許されない

許されることはない

なのに

25時の、紺色の海に染まることを望んでしまった




ただひたすら 愛しいと思った。







アナタは哀しい顔をして笑った。

泣きそうな顔をして笑った。


俯いて顔を隠して でも あたしに向かって言った。



「…お前と居ることを 願った。」

これ以上俺としての罪を重ねたくは無いんだ
だからそれでも泣くことはしないよ
自分をなくすことになっても、泣くことはしないよ

だから

だから



「お願いだから…、 お前は笑って」



あたしは そう言うアナタを守れる術を持てないから だから 笑う


泣きそうだけど 笑うよ


「…泣いてなんか ない」


俯いたままそう言うアナタを守れる術を持てないから 泣いていいよなんて
寄りかかって良いよなんて言うこともできない

だから、泣きそうだけど 笑うよ


…笑う、よ



笑うよ



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